<長文> 極寒-27度。車壊れ、食料尽きる寸前。
<写真> 車が寒さのため動かなかった。
私の住む地域は、降雪量が凄まじく、極寒だ。
ちなみに今の気温はマイナス27度。
マイナス19度になって、車のエンジンがかからなくなった。
我が家は近距離だが、毎日、車を使う。
子どもの学校への送迎、買い物などだ。
私は夫に車のエンジンがかからない都度を告げた。
すると、夫は言った。
「オレは忙しい。おまえがなんとかしろ」
…ちなみに、夫は無職だ。
私は、初めからこの人が何もしないことを知っていた。
仕事の合間に、ネットでさまざまなことを検索し、動画を見た。日本に住む父親や友人に電話しアドバイスを頂いた。
まず、ジャンピングスタートで救援車からのブースターを試みたが、ケーブルが届かない。
では、ニュートラルに入れて、車を動かそうと試みたが、何故だかビクともしない。(動画通りにやったはずなのに…)
古いエンジンスターターを10時間充電して、車の端子に接続したが動かない。
そのうち、雪が大量に降ってきて、エンジン部分に積もって来たので一旦、作業停止。
こうなったら、自分でバッテリーを換えるしかないと覚悟を決めたが、バッテリーを取り出すには、特殊な道具が2ついることが発覚。
その道具を売っている店に行くためには車が必要だ。
頭がぐるぐる一周して、1週間が過ぎた。
かれこれ3週間、買い物に行ってないので、冷蔵庫は空っぽ。食糧も尽きてきた。
子ども3人と夫を養うのは大変だ。
我が家の近所にはスーパーがないので、食料品店のオンライン配達を頼む事にした。
とりあえず20品目購入。
これで、なんとか生き延びられる…。
配達日は2日後しか空いてなかった。
でも、2日だったら、米と缶詰でなんとか耐えられる。
配達日当日。
到着時間に私は首を長くして待っていた。
なかなか来ない。電話が鳴った。
私の知らない電話番号だ。食料品店からだ。
「え〜っと、まず、あなたの配達先の住所がわかりません。教えてください。」
住所を教えた。
「え〜っと、あなたが注文したクロワッサン2袋が品切れですので、届けられません。」
なんと!!!
「あと、ピタパン2袋も。冷凍エビ2箱も。紅茶3箱も。りんご3袋も。じゃがいも2袋も……品切れです。」
「あの、じゃあ、何が品切れじゃないんですか?」
「3品です。配達しますか?」
配達してもらうわけない。配達料は¥1100だ。
配達料が食品の料金を上回る。
…と、すったもんだがあり、
私は、家族を飢え死にさせないために、緊急に車を直す事を決めた。
運良く、友人から教えてもらったバッテリー専門の業者に連絡がついた。
なんと、電話してから1時間半ですべてが解決した。
ずっと現れなかった夫が、何故か業者さんと私の前に突然顔を出した。
そして、私に言った。
「どうせ高いんだから、業者に金を払うな。今すぐ作業をやめさせて、帰らせろ!」
コイツはバカか??
今度は業者さんに絡んでいった。
「バッテリーはまだあるだろ?前のは直るだろ?もう、作業はここまででいい。」
業者さんは言った。
「バッテリー残量は0%。交換が必要です。」
夫は、チッ!…と言って、家の中に入った。
専門家は仕事が早い。私が試みた全てを15分で終わらせ、バッテリーを交換した。
私は業者のおじさんに深く感謝した🥲
これで、家族が飢え死にせずに済む😭
業者さんに電話してからの、1時間半は一瞬だった。
私が悩んだ10日間は一体何だったのだろう。